我が家の犬たちとトレイルへ

今日は久々に我が家(のソリ犬たちと犬ぞりをしてきました。

森のゲルに住んで以来一緒に過ごしてきた大家さんの犬たちですが、今年で世話をして7年目となります。最初は20頭ほどいた犬たちが、だんだん年老いてきており、1頭亡くなり、また1頭亡くなり。。。気づけば今は13頭残るのみです。うちの犬たちは「寄せ集め集団」で、レース犬のように血統があるわけではありません。他のマッシャーがいらなくなった犬やシェルターから引き取られてきた、なにかしらの「事情のある犬」がほとんどです。昔は200,300キロものレースにも出た事があるようですが、今では1時間から3時間ほど走るのがちょうどよいぐらいになりました。

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今日は庭にいる走れる子達の6頭を連れていくことに。ソリを引っ張り出し、ハーネスやブーティー(犬用の靴下)を履かせたりした後にようやく出発。真っ白に染まったトレイルを走っていきます。平日とあってかトレイルには他の誰もいません。気温はマイナス15度と犬ぞりをするには暑すぎず、寒すぎずのちょうど良い気温です。

犬たちにもそれぞれの性格や癖があるので、「どの子とどの子を一緒に繋ぎ、あの子とあの子は隣に繋いではだめ。。。」というような相性があります。走り方もまちまちで、マラソンランナーのように美しく走る子から、がに股で明らかにエネルギーを無駄にして走っている子まで、ソリから見ていて本当に面白いものです。今日連れていった子達の年齢は、若い子でも6、7歳、一番年をとった子は13、14歳といったところでしょうか。一番遅い子に合わせて休憩をとっていきますので、どうしてものんびりペースとなります。こちらも周りの景色を楽しみながら走りました。昇ってくる月を見たり、野生動物の足跡を探したりと、ソリの上からでも慣れてくるといろんなものが目に入ってくるものです。

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犬ぞりはトラブルが起きるとやっかいなことになります。犬同士のけんかをして怪我をすることもありますし、ソリが木の根に引っかかると、ブレーキの一部が壊れて半分制御不能になったりもします。最悪なのがソリをこけそうになった時に、うっかりソリ自体を手放してしまうこと。そうなると「止まれ」と叫んでも犬たちは待ってくれず、どこかにひっかかるまでひたすら走り続けます。当然人間は原野に置いてきぼり状態になることになります。携帯の通じるところならいいですが、圏外ならひとりでひたすら何キロも歩いて探さなければいけません。今まで何度かそういう目に遭いましたが。。。犬ぞりでは問題を避けるためにも、楽しみながら常に犬や周囲の状況に注意を払っていなければいけないものです。

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今日はほぼ何事もなく終ることができました。時間をみると出発してから1時間と40分。日の短い極北の冬には、夕方になると周りは既に暗くなり始めています。走り終った犬たちを1頭ずつマッサージして、ハーネスを外し、ソリを片付け、犬の糞の掃除をして今日は終わり。美しい光景を見ながらの楽しい一日となりました。ユーコンに旅行にくる方にも人気のアクティビティーですが、動物と走るというのは本当にいいものです。こちらにこられたら是非どうぞお試しあれ!