ユーコン 春のオーロラ・キャンプ

だんだん春らしい気温となってきたユーコンです。
4月も半ばで冬のシーズンは終わりになりましたが、まだオーロラは見えています。
先日タミーと共にクルアニ方面にキャンプに行ってきました。
来年のツアーの下見ですが、3泊4日の楽しい旅となりました。

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今回向かったのはクルアニ国立公園に併設する世界遺産のDezadeashという大きな湖です。
ユーコンには準州政府が管理するキャンプ場がありますが、このキャンプ場は冬でも門が空いていて誰でも使うことができます。ここでテントを張って3晩過ごしましたが、今回の主な目的は来年のツアーの為のオーロラ撮影とアイスフィッシング の下見です。

オーロラは天気予報とオーロラ予報とのにらめっことなります。毎日同じ条件で出るわけではなく、またオーロラが出ていても晴れていないと見えない為、出現しそうな時に身軽にさっと行く必要があります。予報サイトを見ると水曜日から晴れだして、オーロラの流れも金曜日までは持ちそうな感じでしたので、キャンプ道具を車に積んで一路クルアニへと向かいました。

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春になり雪がある程度溶けてきましたが、夜がまだマイナス10度ほどまで下がるということで、知り合いに頼んでストーブ付きのキャンバステント(こちらではウォールテントと言います。)を借りて行きました。キャンプ道具に加えて、アイスフィッシング の道具も持って行きましたので、それなりに道具がかさばります。全てのギアを2台のソリに乗せてキャンプまで引っ張り、日が暮れるギリギリになってようやくテントを張って野営の準備ができました。

この時期はまだ寒いせいもあってか、キャンプをする観光客もほぼ皆無で、地元のユーコンの人も平日はキャンプに出かけることはほぼありません。今回のキャンプ期間は平日なので、貸切状態の中でオーロラを見ることになりました。

一晩目からいきなりオーロラが現れてきます。ツアーのプロモーションに必要な写真を撮るために、湖に降りて行きました。この時期は日中は暖かく氷の表面が溶けている為、オーロラが溶けた水面に美しく映ります。大きな水たまりを見つけて三脚を立てた後、撮影用のテントも設置しました。

まだ日が暮れないうちからオーロラがゆっくりと動き始めます。白夜に向かうこの季節は、春の青い空をバックにオーロラが撮影できる特別な季節です。次第に空は暗くなり完全な夜となります。月の影響は全くなく、完全に晴れた夜空にいくつもの星が瞬き始めました。本当は少しぐらい月明かりがあった方がオーロラと人物の撮影はしやすいのですが、今回は真っ暗闇の中での撮影です。

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湖の氷が分厚いとわかっていても、真っ暗な中でバリっと氷の表面が割れる音を聞くとドキッとさせられます。タミーに協力してもらいながらいくつかのショットを撮りました。撮影が一息ついたところで、体冷えたのでウォールテントに戻ることに。ただまだオーロラ自体は出ていた為、カメラをタイムラプス撮影に設定して凍った湖の上に置きっ放しにしておきました。

(オーロラタイムラプスを含めた今回のキャンプ旅行のビデオはこちら)
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ウォールテントにある薪ストーブのおかげで、テント内でもそれほど寒くなく過ごすことができます。もう夜中の2時を回っていたので、この日はそのまま就寝しよう。。。と思いましたが、ストーブの火が消えるとやはり体が冷えます。タミーが震えて寒がっていましたので、朝の4時ごろ一旦起きて火をくべなおしました。ついでにタイムラプス用に仕掛けていたカメラと三脚も回収しましたが、流石にガチゴチに凍って電池も切れている状態です。うまく撮影できているかは、街に戻ってからでないと確認できません。

ようやくテント内が完全に温まった後に就寝し、次の朝を迎えました。朝は昨晩とはうって変わり、日が照って暖かい春日和となりました。日中は気温はプラスの5度から8度ほどまで上がるので、直射日光が当たるとさらに暖かく感じます。ウォールテントの壁を開き、寝袋から出て横になりながら日光浴を楽しみました。極北の冬は長く日照時間が短いので、寒い春キャンプでもまるでハワイのビーチに寝転んでいるかのような気分になります(笑)!2時間ほど光を浴び、朝食を食べてコーヒーを飲みながら、久々にゆったりとした時間を過ごしました。普段の生活の中ではなかなかこういうダラダラとした時間が取れませんので貴重な時間です。

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お昼過ぎからはアイスフィッシング の道具を持って湖に出かけました。アイスフィッシング は言わば穴釣りで、北海道なんかではよくワカサギ釣りをしています。こちらでは大きなマスを狙ったり、淡水のタラなども釣ったりします。氷に穴を開けるアイスオーガーを最近新調したのですがどうも調子が悪く、新しいものに交換してもらったばかりのものを持ってきました。この湖は氷が他の湖と比べるとさらに分厚く、氷の暑さは1メートル以上にもなります。(風が強い場所のため、断熱効果のある雪が吹き飛び、氷がどんどん厚くなって行くという訳です)普通のアイスオーガーでは氷が分厚すぎて貫通しませんので、オーガーに延長キットというものを付け足して、氷の一番下までは届くようにしました。どんどんアイスオーガーは氷の中に沈んで行きますが、もうダメかな?と思ったところでようやく貫通してくれました。去年は必死に氷の表面を斧で割って開けた穴が、今年は簡単に空いてしまいます!

一旦穴を開けると穴の中の確認です。湖の深さにもよりますが、Dezadeash Lakeは浅くて有名な湖で底まで2−4メートルほどしかありません。ただ今年はなぜか水が濁っており、去年は見えた湖底が見えにくい状態です。ルアーを落としてみても反応なし。あまりにも大きな湖ですので、どこに魚がいるのかは手探り状態で探って行くしかありません。

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まずはキャンプ場の比較的近い場所に穴を8つほど開け、淡水のタラを狙うための仕掛けを落ろしました。タラは夜に捕食するため、基本的には一晩置いて次の日にチェックをしにくるというものです。ワカサギを餌として、針と重りを糸に巻いて沈めるだけの簡単な仕掛けですが、今までこの方法でタラを何度か釣ったことがあります。仕掛けをセットし終わると次のポイントへと向かいました。目的地の大きな湖の反対側は最短距離で2キロほど。1人が重いソリを引きながら、またもう1人が北欧産のキックスレッド を使いながら対岸を目指して歩いて行きました。時間にすると1時間ほどでしょうか。ようやく対岸に到着。お腹が空いたのでピクニックランチをしながら、仕掛けづくりに励みました。ユーコンでは特別なタラの仕掛けライセンスをもらえるのですが、針は1人で10個までと決まっています。今年はタミーもライセンスを取得したので、2人合わせて20針まで仕掛けることができます。

対岸には白頭鷲の巣があり、つがいの姿も確認することができました。今から営巣に入り、湖の氷が割れると魚をとって子育てをして行きます。この時期は湖が凍っているので、一体どこから餌をとってくるのでしょう?抱卵前に巣を整えているつがいは、春の到来をきちんと把握しているようです。ランチ後には再び氷に穴を開け、残りの仕掛けを2箇所にセットしました。果たしてタラは釣れているでしょうか?

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2日目の晩もオーロラが舞い、「スティーブ」というオーロラに付随する天体現象も見れました!肝心のタラですが、結果を報告すると。。。1匹のみ。20分の1匹ですので割りはいい方ではありませんね。それでも0と1では全然違います。タミーにとっては初めてのタラ釣りで、解体も興味津々で手伝ってくれました。カワハギのようにツルっと皮をめくることのできる最中で、ペンチで口を抑えて首元から皮をはいで行きます。体の割には大きな肝臓があるのですが、これが珍味好きや先住民には人気です。今回はキャンプ料理ということで内臓は全て氷に置いてきましたが、ランチ中に鷲のつがいやカササギが食べにくるのを確認できました。

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結局3晩とも晴れていて、オーロラと星空を存分に楽しむことができました。帰りはクルアニの近くで友人宅に立ち寄り、話をしたり、ポーカーをしたり、手作りピザを焼いたり。。。そうこうしているうちに、だんだんと暗くなってきたのでホワイトホースへ向けて運転をしましたが帰りはなんと猛吹雪。暗い中アラスカハイウェイを走っているのですが、雪でまともに前が見えません。トロトロ走りながら、結局ホワイトホースの街に着いたのは夜中過ぎ。猛吹雪の前に引き上げて正解でした(笑)春はまだ冬に逆戻りすることもあるので気が抜けませんね。

来年は今年の体験を元に、風の旅行社さんのツアーで4月にオーロラ&アウトドアのキャンプツアーを行う予定です!