Category [Outdoor] Archive

キックスレッドなるものがここホワイトホースでも流行って来ています。
元々は北欧で使われていたソリで、街での移動手段として使われてきたようです。
キックスレッドは簡単な作りのソリで、操作もいたって簡単なところが良いところ。
ただ地面の雪を蹴って進んで行くだけのものですので、どんな人も簡単に楽しむことができます。

ユーコンでも一人の女性が2、3年ほど前から輸入をして販売するようになりました。
街中にある小さな味のあるショップで可愛らしい北欧産のキックスレッドが売られています。

Screen Shot 2018-02-17 at 3.26.41 PM.png
https://www.kicksledrevolution.com

昨日はお店のアンさんに2台を借りて、夜の凍った湖でのオーロラ鑑賞に使って来ました。
夜中前に湖に到着し、早速キックスレッドとソリを使って湖の上を進んで行きました。

DSC00428.jpg

今夜の目的はオーロラ鑑賞とアイスフィッシング。氷に穴を開けて行うアイスフィッシングは極北の冬の風物詩で、通常はお昼に行われます。ただバーボット(淡水のタラで和名はカワメンタイ)は夜に活発に捕食するため、夜でも釣れる魚です。昨日は穴を開けて仕掛けを沈めに行くのが主な目的でしたが、昨晩はオーロラが活発でしたので仕掛けを沈めながらのオーロラ鑑賞となりました。

DSC00414.jpg DSC00436.jpg

氷に穴を開けながら、時折空を見上げます。オーロラの光は時折強くなり、時には点滅したライトのようにチカチカと光ることもあります。光が強くなると竿をカメラに持ち替えて写真も撮りました。オーロラの下で行う釣りやキックスレッド は楽しいですが、正直なかなか忙しいものです。普段は釣りだけに集中できますが、昨晩は釣りにキックスレッド にオーロラ撮影にと3つのことを同時にせわしなくこなすことに。。。

ただ普段から忙しい時ほど、少しでも良いので努めてゆったりとする時間を作るようにしています。昨日は点滅オーロラが始まったと同時に、友人2人と共に氷の上に寝転び、夜空に光るオーロラをただ単に眺めました。撮影だけしていると忙しくてなかなか感じることのできないオーロラの神秘さや夜の静けさ。心を無にして見上げるオーロラは、たとて写真にならなくとも記憶に残る体験です。

DSC00413.jpg DSC00408.jpg

時計を見ると午前3時半。氷の上で4時間以上も過ごしていたことになります。再びキックスレッドとソリに荷物を積み、車に乗って街へと帰りました。キックスレッドを貸してくれたアンさん、ありがとうございました!

Comments(0)

現在犬ぞりレースのYukon Questが開催されていて、1600キロもの距離を犬14頭とマッシャー(犬ぞり操縦をする人)1人で走るレースです。1600キロと言えば日本で言うと青森から下関ほどまでの距離だそうで、コースのほとんどは人気のほとんどない原野の中で、山越えも4回行います。時には気温がマイナス40度やマイナス50度にもなることもありますので、長時間の野外での犬ぞり以前に寒さに対処する方法を知っておかなくてはいけません。こうした事実だけでもユーコンクエストが「世界一過酷な犬ぞりレース」と呼ばれているのもわかるような気がしますね。

P2157240.jpgP2060529.jpgP2157146.jpgP2130690.jpgP2070279.jpgP2070837.jpgP2081384.jpgP2060997.jpg

tNtは過去にYukon Questの大会を何度か追ってみましたが、観客として見ていてもそのドラマが伝わってきます。コースには10箇所ほどのチェックポイントがあり、小さな集落に行くと犬ぞりチームの姿を見ることができます。スタート時は14頭で走っていきますが、途中で犬の調子などがよくないと判断すると無理をせずにチェックポイントで置いて行きます。ハンドラーと言われるお手伝いさんたちがレースを追って行きますので、置いて行かれる犬たちは彼らのもとに預けられます。獣医さんやボランティアさんもチャックポイントで待機しており、犬の調子を見たり大会の運営を手伝ったりしたりしていますので、その様子を見るだけでもレースの雰囲気が味わえるでしょう。

チェックポイントに着いてもマッシャーたちは十分に休むことはありません。犬の餌やりや藁を敷いての寝床作り、自分のご飯を食べたりしているうちに時間はあっという間に過ぎていってしまいます。最後にマッシャーが睡眠をとりますが、短時間の仮眠をする場合がほとんどですので、レース中は常に睡魔と戦っている状態です。ユーコンクエストほどの長距離レースに出るには200万円から300万円ほどの資金がかかると言われており、秋から冬にかけての毎日のトレーニングに時間もかなりとられます。毎日40、50キロは走るチームもいますので、相当な量のトレーニングを積んでいることがわかります。おまけにトレーニング中は訓練が優先されますのでまともな仕事ができません。大抵のマッシャーたちは夏に稼ぎ、残りの季節はトレーニングやレースをしながら細々と暮らしている人がほとんどでしょう。もちろん稼いだお金のほとんどは犬の世話やレース資金へと消えて行きます。ユーコンクエストや優勝しても賞金と必要経費が同じぐらいですので、お金目当てで行なっているものではないことは明らかです。ではなぜこんなに大変なトレーニングをして、お金をたくさん使って寒い中を頑張って走って行くのでしょう?

Andrew Pace checking gear at Dawson Finish Line.jpg_DSC6749.jpg_DSC6799.jpg_DSC6331.jpg_DSC3399.jpg_DSC6368.jpg_DSC3790.jpg_DSC3788 copy.jpg

犬ぞりレースには極北の伝統とドラマがあるからではないのか。レースを何度か追っていてそう思いました。極北が外部の世界に大きく開かれたのは1898年のゴールドラッシュ以降で、それ以前は先住民や一部の白人しか住んでいないまさに秘境と言える大地でした。ゴールドラッシュが始まってからも、金があまり採取できなくなると人はいなくなり、本格的な近代化が始まったのは第2次世界対戦の時期です。アラスカハイウェイが戦時中に建設され、そこから車社会へと徐々に変わって行きましたが、それ以前は冬は犬ぞり、夏は蒸気船やカヌーや筏で川を下るのが主な移動手段でした。車がない時代は犬ぞりがないと物資を運ぶこともできませんでした。ノームというアラスカの集落で疫病が蔓延した際に、犬ぞりで血清を運んだのは極北では有名なお話です。犬ぞりは近代化と共にスノーモービルに変わっていき、伝統的な犬ぞり自体は生活の移動手段としての役割を終え、徐々にスポーツ化して行きました。今ではスポーツや趣味として犬ぞりを行なっている人がほとんどです。

P2060658.jpgP2050100.jpgP2042115.jpgP2060053.jpgP2040403.jpgP2040246.jpgdogsled photoback cover.jpgAllen Moore Team about to leave Dawson at night.jpg

ただ今でも極北の人々の中には、犬ぞりが極北の生活に果たしてきた役割の認識、そして厳しくも美しい原野を動物たちと走るロマンが残っているのだと思います。今でも極北には人の力が及ばない大自然が残っています。厳しい冬の原野に犬と共に挑みながら進んでいくという姿が、人々の感動を誘うのではないでしょうか。今年のレースはアラスカのフェアバンクスから出発し、ユーコンのホワイトホースでゴールします。今トップのマッシャーたちは、半分地点のドーソンへ向けて走っているところです。ユーコンクエストの大会のHPでも彼らの現在地や順位が分かったりしますので、興味のある方は覗いてみて下さい。

今年はtNtツアーとしてはレースを追いませんが、ゴールのホワイトホースでマッシャー達が入ってくる姿を別のツアーの参加者たちと観戦しに行く予定です。今年はtNtとしては初めて大会に合わせてセスナも飛ばす予定ですので、空の上から原野を走るマッシャー達も見ることができるでしょう。優勝者のホワイトホースでのゴールは2月12日の予定です。誰が優勝するのかは気になりますが、それ以上にマッシャーと犬達がベストを尽くした結果、無事にゴールする姿をみたいと思っています。(2019年のtNtユーコンクエストツアーはこちら

_DSC3337.jpg_DSC1488.jpg_DSC3241.jpg_DSC1472.jpg_DSC2245.jpg_DSC2337.jpg

Comments(0)

昨日はホワイトホースのYukon CollegeでFood Safeの1日コースをとってきました。Food Safeは日本語に訳すと「食品衛生管理」といったところでしょうか。ユーコンでガイド業をする上では法律上の様々な登録や保険、資格が必要ですが、tNtでもガイドの賠償保険や商業車両保険、ガイド会社登録に原野のガイド業務登録など、色々毎年の更新しています。今回のFood Safeはガイド業者として持っておかなければならないというものではないですが、ガイドとして原野や現場でお料理をする場面がたくさんあります。食に関するほとんどは常識内の行動で安全を保てますが、今回は念の為にと資格も取りに行きました。コース自体はレストラン業に携る人やケアホームでのシェフなどに向けたものでしたが、食の安全を保つ為の知識はガイドでも少し役に立ちそうです。

_1370423.jpg _DSC9329.jpg

例えば冷蔵する温度は0度から4度に保ち、2時間以内に暑い食品を20度以下まで冷やして保存。加熱するときは72度以上にするように。。。などなど具体的な数字が挙げられていました。レストランなどでは食品用の温度計を使って測りますが、電源がない原野のキャンプに温度計を持って行くのはあまり現実的ではありません。

 P9180825.jpg _5210031.jpg

その代わり凍った肉などの冷凍食品をクーラーに入れて、解凍させながら冷蔵庫代わりに使ったり、氷がまだ残る春には湖や川から氷のかけらや雪を持ってきて使うなど、自然の中ならではの様々な知恵が必要となってきます。こればかりは学校では教えてくれない事なので、街で習った知識を自然の中で何があってどう使えるのか?という事をガイドが今までの体験として知っておくことが必要となってきます。

自然体験は時間をかけて経験して行かないとわからないことが多くあります。食に関する安全も体験と知識を織り交ぜないと、ガイド業には使えないものです。そういった意味でも、食に関する安全資格をとって良かったとは思いますが、結局は自然の中での常識的な判断とガイドとしての経験値がものをいうなという事を再認識しました。

tNtでは原野にあるブルーベリーや他のハーブを使ったりしますし、魚を釣るチャンスがあれば、夕食の足しにする為にも楽しんで釣りをします。人間も自然の一部となる体験を目指してガイドのプログラムを作っていますので、食に関しても安全を第一に考えながらも、人間の知恵や知識、今までの体験を重視した現場の判断を行なって行きたいと思います。今年はどんな食を作って行きましょう?キャンプ料理のレパートリーを増やして、今年も楽しく美味しいツアーができればと思っています!
 
 P8303444.jpg _1230341.jpg 
_1370520.jpg P7310781re.jpg


Comments(0)

今日は午前中にアイスフィッシングへと行ってきました。凍った湖の上から氷に穴をあけて、魚を釣るというものです。北海道では阿寒湖などでワカサギ釣りをしていますが、こちらの主流はマス釣り。ワカサギはマス釣りの餌として使うことがあるぐらいで(笑)、こちらでは釣りの対象にはなっていないようです。

ホワイトホース周辺にはたくさん湖がありますが、一番近いお手軽な湖へといってきました。2、3時間のちょっとした時間ができるとよく来る釣り場です。友人たちと落ち合い、ソリへ引いて氷の上へ。モーター付きのアイスオーガー(氷に穴を開ける道具)を使って氷に穴を開けていきます。手動のものも持っていますが、なにせ手で穴をあけるとなるとかなり時間がかかります。。。1月後半の今年の氷の暑さは60センチ以上あるでしょうか。かなり分厚くなっていて、人がたくさん乗っても割れて落ちる心配もありません。

P1241408re.jpg DSC03107re.jpg

友人が手際良く3つの穴をあけ、氷のかけらを取り除くと準備完了。アイスフィッシングと焚き火はセットなので、焚き火の用意も手早くしました。基本的にアイスフィッシングは集中力が試されるアクティビティーです。黙っていても魚が勝手にかかることもありますが、通常は小さなアタリを逃さずにいつも集中しておき、アタリがあったとたんに「合わせ」をして釣り上げるというもの。少しでも合わせが遅くなると、「餌をとられてどこかにいってしまった。。。」ということもよくあります。

P1241419re.jpg P1241455re.jpg

釣り方には様々な方法がありますが、一番シンプルなのはジグにエビをつけること。やはり生の餌のほうが匂いがありますので、ルアーだけで釣るよくも喰いがよくなります。仕掛けをいれて10分もたたないころでしょうか。いきなりアタリがありました!ただ少しボケっとしていたために餌を持っていかれてしまうことに。気を取り直してエビをつけて、入れたとたんに再びアタリ。ググッとと引きがあった時のドキドキ感は最高です!今度はすぐに合わせて無事にしとめまることができました。

DSC03122re.jpg P1241484re.jpg

1時間半ほど氷の上で立っていたでしょうか。合計4回のアタリがあり、3匹のニジマスが釣れました。友人にもアタリがあって、1匹を釣り上げたので合計4匹。今日のおいしい夕食の一品となりそうです。食べ方はシンプルに塩こしょうでもいいですし、西洋風にレモンの輪切りやニンニクを刻んだものを腹の中にいれてオーブンで料理してもおいしいです。

極北の冬の風物詩のアイスフィッシングは何度やっても飽きることがありませんね!

Comments(0)

  • 1